三内丸山遺跡に隣接してあるのが、建築家青木淳氏設計の青森県立美術館です。
駐車場からのアプローチは、遺跡の反対方向の
北側になります。
その白い外壁はアプローチからは、逆光になり
その白さを少し落ち着かせています。
駐車場を降りて、通路を歩いていくと、広い前庭は普通の
短い牧草のような草原です。冬の寒さと、雪を考えると
芝生というわけには行かないのかな、という感想です。
遺跡がわからの通路をまたぐ橋を渡ってエントランスとなります。
大きなレンガに白いペンキをかけた外壁は、ところどころ
ペンキが痛んでおり、今後どうなるか興味のあるところです。
白い壁の中間に高さ800mm位の成で同じ素材のはねだしで
庇が、少しカーブして付いています。庇の出は4mはあるでしょうか
非常に重いというか、ちょっと怖い感じがします。
その下に例の樹木をかたどったネオンライトがたくさん付いており、
それが青く光り、青森だと言うことだそうで、
なんだかなーという感じです。
その横がエントランスです。
壁にサッシが付いただけのそっけないような入り口です。
入るとエントランスホールは、床も壁も天井も白。
低い天井にむき出しの照明器具。
エレベータホールとなっていて、ここからすぐに地下に降り、
そこで初めて、受付などの案内スペースになっています。
ここから展示室に入り、巡回します。
展示各室は白い色の内装部屋、黒の部屋、天井の高い、
低いなど変化をもたせた造りになっており、特に床は黒いひび割れた、
左官塗りの仕上げが、印象的です。
企画展示室の一面が大きくサッシで中庭に面し、そこに
巨大な「あおもりけん」の犬のモニュメントがあります。
この施設の目玉のようで、特別に外部から見学出来、
細かい案内看板が付いています。
他にも地面をくりぬいたような、スペースが何箇所かあり、
その地面との切断面は、すべてこげ茶色の仕上げとなっていて、
土を表現しているようで、三内丸山遺跡のイメージと、
関連づけているようです。
全体としては、横須賀美術館もそうでしたが、表から見ると
出来るだけボリュームを押さえて主要な部分を地下部分に
埋めるという手法は、威圧感を無くし、大きな施設を小さく
見せるという点では、良い感じです。
とはいっても、巨大な施設です。
コメント