11月26日、27日と2日がかりで、秋の京都に行って来ました。去年に続いて、お茶の先生の企画でした。
やはりメインはなんといっても、裏千家総本山の今日庵です。先生は幾度か来ているようですが、もちろんわれわれは初めてです。中に案内され廊下から茶室へ、事前に先生からくれぐれもそそうの無いようにと、かなり厳しく言われており、皆緊張していましたがそこそこにリラックスした雰囲気でした。お茶も頂き、お軸の拝見やその部屋の説明などを受け、いろいろあるお茶室を丁寧に案内して頂きました。
床の間の脇に掛かったドラが、秀吉からの拝領の品などと聞くと、なんとも異次元に来てしまった感じで、全体を包むオーラとでも言うのでしょうか、凛とした雰囲気は本当にすごいものでした。半ば放心状態でそこを後にしましたが、日本文化の真髄にふれた感じでした。
その後、青蓮院門跡にある、好文亭という茶室を見たくて行って見ました。青蓮院はおおきな楠木が有名なようで、紅葉のもみじとのコントラストが見事でした。
お目当ての好文亭は、平成5年に過激派のロケット弾を受け、消失してしまい、平成7年に再建されたそうです。再建にあたり、中村昌生さんの監修で、創建当時の図面に忠実に施工されたそうです。門跡の茶室とあって、いわゆる「わびさび」の茶室で無く貴族の茶室といわれるように、特別な銘木材料を使うというよりは、オーソドックスでありながら、品のある雅な茶室でした。
有名な上村松園の孫にあたる上村淳之画伯筆という、鶴の襖絵と、脇床の松の風景画、天袋の襖に書かれた野鳥図などに囲まれた茶室で、お茶を頂きましたが、今日庵とは違った華やかな雰囲気で、これはこれで素晴らしいものでした。
ほか1年ぶりの京都をぶらぶらと歩きまわり、新たな発見も数多くあり、また行きたくなった京都の旅でした。
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