去年からお世話になっていた、太田市金山東面に位置する高台に、K宮の社殿が完成しました。
拝殿、幣殿、本殿と脇に八坂さまのおみこしを祭る建物です。向拝の欅、他の檜やヒバの白木が神々しく輝いています。
知人を介し氏子代表の近くの会社社長のI氏ほか、役員の人達と初めて会ったのはもう1年以上も前になります。皆さん実直そうなかたがたで、口々に神社建築の意気込みを語っていただきました。基本設計から、実施設計も完了し工事は子持村の宮大工I氏に依頼しました。I氏は一代で宮大工を起こし、いまでは十数人の弟子と、山のような欅材その他の材料を持っており、それはそれは一体これだけでいくらになるのかとびっくりします。棟梁は「欲しいと思うと買っちゃうんさねー」と涼しい顔で言います。氏子役員も棟梁の実績とこの材料を見て、また良心的な見積もり金額で、結果ぜひこの人にということになりました。
余談ですが、棟梁は「関東綱五郎」という土佐犬を飼っており、これがでかい!60キロくらいあり、手先など人間の握りこぶしくらいあります。ただおとなしいのでなんていうことはないのですが、顔がこわいので皆寄り付きませんが、うちの田村は動物大好きで、綱五郎にも平気で寄っていって、顔中なめられ、立ち上がると人間よりでかいので、押し倒されそうになっても喜んでいます。信じられません。
昨年暮れ契約となり、年明けに地鎮祭を行いました。そして基礎工事からはじまり、4月に材木の加工状況を役員の人達と確認に子持に行った来ました。
6月8日に上棟式となりましたが、さすがに神社の上棟ともなるとにぎやかで、そろいの半纏に身を包んだ職人たちが屋根に上がった姿は壮観でした。
そして完成となりましたが、お寺と違いなかなか寄付も集まりにくい神社で、これだけのものを建てられる資金を集めた役員の皆さんの意気込みに頭が下がります。まわりもきれいに整備され、人々の心と伝統の日本建築のよさそれぞれを感じた建物でした。
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