昨日玉村文化センターで、「夜回り先生」として知られた、水谷 修先生の講演会があり、家族友人と一緒に聞いてきました。
町主催の講演会としては異例の、ほぼ満席のなかテレビで見るより少しやせたかな、とはいっても凛とした雰囲気を持った人でした。
先生の話は、まさに壮絶な生と死の物語りであり、それも真実の、どこにでも居そうな少年少女達の、間違えば隣の子や、自分の子供が巻き込まれてもおかしくない、危険な状態が今の日本だと言うことでした。 特に印象に残った点
- 子供たちは好き好んでそんな生活に入ったわけではない。
- すべての原因は大人にある。
- 子供達を勉強というひとつの型にはめようとしすぎる。
- 個性を尊重しなくては。
- 子供は間違うものだ、だから大人が直してやらなければ。
- 10褒めて1叱ろう。
- 悪の入り込まない世の中にしよう。それは皆が笑顔でいること。そのためにはあいさつ運動をしよう。
最後に先生の講演で必ず話すというシンナーが原因で亡くなった少年のこと。そして「愛ちゃん」と呼ばれた、麻薬中毒になりエイズにまでなり壮絶な死をむかえた女の子の話は、涙無くしては聞けませんでした。愛ちゃんの最後の言葉で、「こんな私の生き方を、先生が多くの人に話すことで、一人でも間違いを犯さなくて済む人が増える。私の死も無駄にはならない。」
先日お客さんの応接室にこんな言葉が飾ってありました。「唱道の人多けれど、行道の人少なし」水谷先生のような人こそまさに行道の人でしょう。
地球規模での異変が数多く起きています。社会でも世も末かと思うような出来事が毎日、新聞テレビで報道されています。人類は滅びてしまうのか、あるいはさらなる次元へ脱皮できるのか。それも皆、人々の心にかかっているのは間違いないでしょう。
皆が希望を持ち、自分より他人、物より心、なにより感謝の気持ちを忘れず生きる。
そんな人達が一人でも多く増えること。
玉村町を、群馬県を、日本をそして世界を。
そんなことを強く思った夜でした。