ミツバ企業内保育所がいよいよ着工です。
さいわい好天に恵まれ、多くの関係者が参加され起工式がおこなわれました。近くの神社宮司さんの、修伐、降神、祝詞、四方払い、刈初、穿ち初め、全員で玉ぐしを上げて終了です。
昔はこんな席に出席しますと、なんかしっくりこなくて、近代的な建物に神主かと思ったりしました。でも最近になって、神さまに山の幸、海に幸を供え、関係者で集まって安全をお願いすることは、すごくいいことだと思えるようになりました。何処にでも神様はいて、われわれを守っていてくれる、それにお願いをし感謝する。日本人ならではのすばらしい行いだと思います。
ところが同席のK役員の話ですと、同社の海外工場の祭、インドなどはお坊さんが1人来て、やはり盛大に行うそうです。またH社長の話でタイでは、9人のお坊さんが拝む、お祝いは9人と決まっているのだそうです。また中国では蛇踊りが何組もでて楽しいが、時間が長いのでねー、とのお話。いろいろ各国ありますが、どうも日本だけでなく世界中で、土を掘るという作業はやはり神聖なものに手を入れるという意識があるようです。
あとで写真を見せていただきましたが、インドでの起工式は白い垂れ幕で10m角くらいの場所を囲い、それを花々で飾り、じゅうたんを敷きつめます。中央に座布団のようなものを並べ、関係者が車座にすわり、お坊さんが拝みます。施主も工場といえどもの夫婦同伴で出席し、奥さんはインドの民族衣装です。やはり同じように穿ち初めのようなことは行い土を掘りますが、金属製のスコップでしたが。
そして脇に1m角で深さ30cmくらいの穴を掘り、その土も粘土のように軟らかいそうで簡単に掘れるそうで、ただ地耐力はあるそうで、杭などはいらないようです。その穴にレンガ6個と花をちりばめて埋め拝みます。いろいろあるものだと感心したしだいでした。
ちなみに垂れ幕には「earth braking ceremony」と書いてありました。
ともあれ良い建物にと、関係者で誓った1日でした。
H社長の話の続き
インドではカースト制度がしっかりと生きており、バラモンがほとんど社会をうごかしている。それ以下の人たちが上に上がろうかという意識は無く、その身分に生まれたことがすでに先祖が決めたことで、仕方のないこと。虫に生まれればそれは先祖のせいである。ということのようです。
ところがここにイスラム教が入ってきて、下層階級の人に浸透してきている。イスラムではアラーの前では信者は平等であることが魅力のようです。
社員として働いてもらうのに問題はないかと聞くと、会社に入ってしまうといっさい身分は関係なく能力主義で、会社から一歩出ると階級が復活するとのこと。そのへんはうまく使いわけているようです。