上棟式というのは、工場で加工
された、柱や、梁などの木材を現場に搬入し、大勢の
職人さんが、大型のクレーンを使って組み立てていきます。
全体が組み立てられ、そして棟木が上がります。
それを棟上げ、上棟と言って、昔から日本人はこの家の
家内安全、災害防止などを神様にお願いするために、
幣串といった木と紙で出来た飾りものに、この家の施主
棟梁、設計者、上棟日などを書き込んで飾ります。
そのとき酒、塩、米や、野菜、果物、魚などを神様に
お供えし、今までの無事の感謝と、今後の安全などの
祈願をし、施主、設計者、現場担当者、大工さん、鳶の
頭などでお祈りします。
昔はそこでお餅や、みかんなどを集まった近所の人たちに
上から撒いたものでしたが、今でも地域によってはそうする
こともあります。
いずれにしても、家を建てるということは、その人にとって
一世一代の大仕事であり、その証しの第一歩の上棟式は
晴れがましい舞台です。そのことを皆に認知してもらい、
皆とともに祝う。おすそ分けのお餅やお祝いを配る。
施主のかたの気持ちが伝わってきて、いつ経験しても
うれしいものです。
Tさんご家族も、お祝いの席で皆さん満足そうな笑顔
でした。ありがとうございました。