はとりさとるのつれづれ日記帳

藤岡の家完成です。

　　　　　　　　　

藤岡の家が完成しました。

娘の部活の仲の良かった友達のご両親からの依頼でした。

お話を頂いたのがちょうど一昨年の春ごろでしょうか。ちょうど2年たっての完成です。

藤岡の市内、大通りから少し入った住宅街がこの敷地になります。

おばあちゃんとご夫婦、娘３人の住まいです。真ん中の娘さんは新潟に嫁いでいて

子供さん2人ですが、事あるごとに帰省しているようです。

大家族のために１階は駐車場と玄関と物置。

2階に居間台所、浴室とおばあちゃんの和室。そして娘の帰省時に泊まる、予備室

としました。居間を広くとり、台所との境をなくしオープンキッチンとし、家族の対話を

重視して考えました。

３階には夫婦に寝室と、娘２人の寝室を設けました。

おばあちゃんのことも考え３階までエレベータを設置しました。

３階建てで、１階が車庫となると木造では無理で、鉄骨造となりました。

重量鉄骨で基礎部分にまで鉄骨柱を埋め込み、柱脚固定とし、

床は合成ﾃﾞｯｷのﾒｯｼｭ入りのｺﾝｸﾘｰﾄ打ちとしましたので大変しっかりと作ってあります。

非常に仲の良い家族で、打ち合わせに事務所に来られるときも、おばあちゃんとご夫婦、

娘お2人必ず見え、新潟に嫁いだ真ん中の娘さんもこちらに帰省している時は、子供つれ

で来られ、にぎやかです。全体の打ち合わせも、細かな部分も皆でわいわいと話合って

決めていました。ですから現場にもご家族皆で一緒です。

工期は少しかかってしまいましたが、太陽のいっぱい差し込む明るい居間が好評で

大変喜んでいただきました。

関係者のみなさん、ありがとうございました。

土に関するセミナー

　　　

16日に高崎INAXで、「土の話」～土の建築の歴史と今～

と題してINAXライブミュージアム館長辻孝二さんの講演があり、行ってきました。

INAXといえば、焼き物の製品が主ですが、焼く前の土の話でした。

世界の土の建築についての、写真やエピソードは興味深く、特に中東イランの砂漠の

中に建つ集落や、アフリカマリ共和国のジェンネなど土だけで創られた、素朴で魂に

訴えかけるような造形美でした。

日頃もの創りをしている私たちにとって、巧まざる美の持っている力を強烈に印象づけら

れました。

また他の話としては、粘土というものは磨けば必ず光るものだ、という話。

そういえば昔子供の頃泥団子を作り、ぴかぴかになるまで磨いて友達と遊んだことを

思い出します。

考えれば、あのような泥が磨けば宝石のように光るとは不思議なものです。

また「身土不二」。人間生まれ育った場所に有るもの、作られるものの影響は避けられな

いもの。そこで作られたものを使うこと、そこで育ったものを食べることが体に合うという

事なのでしょう。

昔はそこで出来たものを使って家を創ったことにより、その地域の特色となり、風景だっ

たわけで、今のように日本全国同じ風景というのはやはり、経済最優先の社会の弊害

ではないでしょうか。そこにある土を使い、木を使って家を創るということを、もう一度考え

てもよいのではと思ったしだいです。

そしてミュージアムのイベントで、子供たちに日干しレンガを作ってもらったところ

朝から夕方までの長時間、あきもせず喜んで作りあげたそうです。

土をいじるということは、子供はというか人間の本能に訴えるものなのでしょう。

楽しい研修でした。

ありがとうございました。

Ｈ氏の住まい（3）

昨日2月4日、7回目の打ち合わせでした。

ご主人のＲさん（オーストラリア人）とご一緒に、事務所に見えられました。

基本のプランと、模型を作ったので見ていただきました。

主室を2階に設け、井野川を望む広いﾃﾞｯｷと、すべての部屋がそのﾃﾞｯｷに面する構成

としました。

1階はご主人の事務所とＨさんのスタジオです。

模型を前にお二人でいろいろ夢を語られていましたが、英語なのでこちらにはよく

理解できませんが、喜んでいただいたのはわかりました。

その時ご主人が模型を見ながら「ファニチャー？」と言われました。どうも模型の部屋の

中に家具が無いのか、ということのようです。

普通作らないのですが、熱心さに負けて「うちのスタッフにそういうのが好きなのがいます

ので、作らせますよ」ということになりました。

基本プランはおおむねＯＫということになりました。

これから詳細の部分での詰めの作業になります。

楽しみです。

完成です。

二ノ宮製作所の建物が完成しました。

白い外観が太陽に反射して輝いています。

忙しい工程でしたが、現場の人たちが協力して工期内に完成しました。

外部からは閉ざされていますが、一歩中に入ると光いっぱいの中庭が目に

飛び込んできます。その中庭には先代の社長さんが好んだ竹を植えました。

竹の葉が風を受けて揺れています。

吹きぬけの階段には、外部と同じ穴あきﾊﾟﾈﾙを、二ノ宮製作所で作っていただきました。

白く塗って明るく軽快な階段になりました。

内部は床もｺﾝｸﾘｰﾄのまま、壁も下地表し、天井もﾃﾞｯｷ表しのペンキ仕上げ。

構造は両方向ブレース構造とし、それも表し。これらによってコストもだいぶ下げること

もできました。

ロビーなどはそのままなので、受付カウンターや受付ﾊﾟｰﾃｰｼｮﾝなどは、二ノ宮製作所

でﾃﾞｻﾞｲﾝ、製作して企業イメージのアップを提案しました。

みなさんありがとうございました。